- 英語のネイティブ講師がいるのに、なぜか生徒が長く続かない
- 子どもは楽しそうだが、保護者から「英語が身についているのか疑問」と言われる
- 人気講師が辞めると、生徒も一緒に退会してしまう
あなたの子ども英会話スクールにも、このような課題はありませんか?
「ネイティブ講師がいる」「授業が楽しい」ことは、スクールにとって大きな強みです。
しかし、それだけで保護者に選ばれることは難しい時代になっています。
そこで本記事では、子ども英会話スクールにおける「いい授業」と「長く選ばれるスクール運営に必要なこと」についてお伝えします。
あなたのスクールが、講師個人の魅力に依存した運営になっていないか、長く選ばれるための視点を確認できるはずです。
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【本記事の筆者:ロジャー・ゴメス】
語学学校やインターナショナルスクールなど、国際語学教育の現場に20年以上携わる。生徒35名規模のスクールを170名以上へと成長させ、年商4,000万円規模の事業成長にも貢献するなど、現場改善を専門とする教育コンサルタント。
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【目次】
生徒も講師も運営も長く続くスクールを目指すためのチェック項目
英語のネイティブ講師がいるだけでは長く選ばれない理由
誤解を招かないようにお伝えしますが、楽しい英語の授業ができるネイティブ講師の存在は価値があります。
ネイティブ講師には、
- 自然な発音やイントネーションに触れられる
- 英語圏の文化や価値観を身近に感じられる
- 教科書では学びにくいコミュニケーションの経験を積める
といった利点があり、異文化の環境に触れさせたいと考える保護者もいるのです。
しかし子ども英会話スクールが増えた現在、「ネイティブ講師がいる」「授業が楽しい」ことだけでは強力な売りとして十分ではありません。
英語学習を続ける上で「楽しいこと」は大前提となっており、多くのスクールが重視しています。
実際に保護者の声を聞いてみると、本当に求めているのは、ネイティブ講師との時間そのものだけではなく「子どもの英語力が伸びている実感」です。
ここで、ひとつのスクールの実例をもとにお話ししましょう。
以前コンサルティングの現場で、スクールオーナーに「いい先生の基準は、どのように判断されていますか?」と質問しました。答えは下記の通り。
「うちは英語ネイティブの先生がいるので、授業の質は問題ないと思っています」
さらに詳しく聞くと、
- 英語が流暢だから
- 子どもたちも楽しそうだから
という項目もあげられました。
これらは、授業の質や子どもの成長を測る基準とは異なります。
授業の質を客観的に評価する基準がなければ、改善すべき点も見えてきません。
子どもの英語力が向上し、保護者にも納得してもらうためには、子どもの成長につながる授業づくりが重要なのです。
人気のネイティブ講師に依存したスクール運営が抱えるリスク
私がコンサルティングをする上でスクールオーナーにいつもお伝えしていることは、特定の人気講師だけに頼った形でビジネスを作らないことです。
人気講師がいることはスクールの大きな強みですが、運営の視点ではふたつのリスクも考える必要があります。
①講師が辞めることが、生徒が離れる理由にもなる
②授業の質を安定させにくい
③ネイティブ講師の給料を維持しにくい
上記について、それぞれ具体的に解説しましょう。
①講師が辞めることが、生徒が離れる理由にもなる
日本で長期的に働ける英語のネイティブ講師を採用し続けることは、決して簡単ではありません。
スクール運営の現場では、
- ビザの更新や在留資格の変更
- 母国への帰国
- 待遇のよいスクールへの転職
- 英語教育以外のキャリアへの転向
などを理由に講師が入れ替わることがあります。
その際に問題となるのが、講師が退職した際に授業の質や生徒の継続率へ影響が出てしまう可能性です。
「○○先生だから続けたい」という評価はもちろん素晴らしいですが、講師が退職したときに生徒も一緒に退会するケースを考慮しなければいけません。
講師個人ではなく、スクール自体に価値を感じてもらう必要があるのです。
②授業の質を安定させにくい
特定の英語ネイティブ講師の授業が、経験や感覚に依存していると、
- 授業内容
- 指導方法
- 学習成果
を他の講師が再現できません。
たとえば私が携わった岡山のスクールでは、10年以上にわたり同じネイティブ講師に依存して運営されていました。
スクールオーナーとしては「長年同じ先生がいる=安定」と認識していましたが、一方でカリキュラムが更新されず、売上成長も非常に緩やかな状態でした。
講師個人に依存することで、結果的に「仕組み改善」が止まっていたケースです。
スクールとして成長するには、誰が担当しても一定の成果が出る共通の指導方法を整えなければいけません。
また、教室数や生徒数が増えるほど「人気講師だけで授業の質を維持する運営」には限界があり、スクール全体にノウハウが蓄積される運営体制も必要になります。
成長しているスクールほど、
- カリキュラム
- 指導マニュアル
- 講師研修
によって、授業の質を維持しているのです。
③ネイティブ講師の給料を維持しにくい
名古屋にある英会話スクールのケースでは、ネイティブ講師中心の採用を行っていました。
しかし、スクールの規模的には、ネイティブ講師の市場相場の給与を維持することが難しい状況でした。
給与水準が低い(上げられない)と、他校で条件のいい仕事が見つかるまでの「つなぎ」として勤務する講師が多くなり、人材の入れ替わりが頻発するようになります。
結果として授業の一貫性が保てず、保護者からの信頼低下につながってしまったのです。
「スクール運営」という視点で講師の採用を考えるなら、「英語ネイティブ」という講師の属性だけにこだわる必要はなく、長期的に講師の人件費を確保できる体制づくりも必要です。
英語ネイティブだけではない「いい授業」ができる講師の条件
では、英語のネイティブ講師以外に目を向けるためには、どんな考えかたが必要なのでしょうか。
まずお伝えしたいのが、「英語を教えること」に関して英語のネイティブ講師と互角のティーチングスキルを持つ日本人講師の存在です。
私はこれまで、英語を教えている日本人講師を何人も見てきましたし、実際にトレーニングもしてきました。
長く続く子ども英会話スクールには、
- 授業の目的を明確にしたプランニング
- 子どもの理解度に合わせた授業の進行
- 子どもの様子を見ながら反応を引き出す力
- クラス全体を見渡し、一人ひとりに目を配る力
などの点で、ネイティブ講師と同等、またはそれ以上の日本人講師が少なくありません。
英語を第二言語として習得した経験を持つ日本人講師の中には、
- 学習者がどこでつまずくのか
- どの順番で教えるべきか
- どうすれば定着するのか
といった理論を、自身の経験を踏まえて説明できる人もいます。
重要なのは、ネイティブ講師か日本人講師かという二択で考えないこと。子どもの成長につながる授業を展開し、学習成果を生み出せる指導力があるかどうかです。
いい授業ができる講師は、国籍やイントネーションでは決まらないと理解しておく必要があります。
子ども英会話では「変化が見える授業」が大事
では「いい授業」「子どもの成長につながる授業」とは、どんな授業なのでしょうか。
私がこれまで多くの教育現場で見てきた経験から、「いい授業」とは「子どもの変化が見える授業」だと感じています。
実際、子どもの英語力の成長が見えるようになったケースでは、次のような変化がありました。
- 英語で話しかけられて、少しずつ返せるようになった
- 先生の指示を理解して動けるようになった
- 習った単語やフレーズを家でも使うようになった
- 英語に苦手意識を持たず、自分から話そうとするようになった
「いい授業」を見極めるときは、子どもの行動にあらわれるかを基準にすることが重要です。
小さな変化が見えると、保護者も「通わせて良かった」と成果を実感しやすくなり、継続率の向上にもつながります。
反対に「毎回楽しそうに通っているけれど、何ができるようになったのかわからない」という状態では、スクールの価値を判断してもらえません。
だからこそ、講師一人ひとりが授業の目的を理解し「このレッスンで何ができるようになるのか」を意識した指導体制を整えることが、長く選ばれるスクールづくりにつながります。
保護者から信頼される講師に必要な「説明力」
長く選ばれるスクールづくりでは、子どもの現在地と成長の道筋を、保護者にわかりやすく説明できるスキルも忘れてはいけません。
私がこれまで関わった教育現場でも、退会を検討していた保護者が、講師との面談によって子どもの成長過程を理解し、継続を決めたケースがありました。
優れた講師は、ただ「楽しいレッスン」を提供するだけではなく、
- 「この子は今、この段階にいる」
- 「3ヶ月後には、ここまでできるようになる」
- 「そのために、この順番でレッスンを進めていく」
というように、学習の目的や成長の流れを明確に伝えられます。
子どもは一人ひとり英語の理解度やつまずくポイントが異なるため、現在のレベルを把握した上で、次に必要な学習を判断することが大切です。
学習の方向性が明確になることで、子どもだけでなく保護者も一緒に今後の成長をイメージしやすくなります。
保護者が毎回レッスンを見られないからこそ、
- これまで何を学んだのか
- 以前と比べて何ができるようになったのか
- 次はどのような力を伸ばしていくのか
を具体的に伝えられる講師がいることで、スクールへの信頼につながります。
ネイティブ講師が持つ自然な発音や表現力だけではなく、英語を身につけるための道筋を示しながら指導できる講師も、長く選ばれるスクールには欠かせない存在なのです。
生徒も講師も運営も長く続くスクールを目指すためのチェック項目
ここで、一度あなたのスクールの運営を振り返ってみましょう。
次の項目に当てはまるものはありませんか?
- ネイティブ講師であることを採用基準の中心にしている
- 「楽しかった」で授業を評価している
- 子どもの具体的な成長を保護者に説明できていない
- 講師によって授業内容にばらつきがある
- カリキュラムより講師個人の経験や力量に頼っている
- 「ネイティブ講師がいること」がスクール最大の価値になっている
複数当てはまる場合は、スクール全体で価値を提供する運営になっていない可能性があります。
長く選ばれるスクールを目指すためには、子どもの成長につながる授業を安定して提供できる環境づくりが欠かせません。
英語のネイティブ講師の強みも活かしながら、誰が担当しても一定の学習成果を目指せるカリキュラムづくりを進めることが、生徒・講師・スクール運営のすべてを長く支える土台になります。
ただし、実際に改善すべきポイントはスクールごとに異なります。
- 講師採用に問題があるのか
- 授業内容に課題があるのか
- 保護者への成果の伝えかたを見直すべきなのか
自校だけで判断することは、意外と難しいものです。
特に、人気講師がいるスクールほど「今は問題なく運営できている」と感じやすいため、将来的なリスクには気づきにくくなります。
スクール運営の将来的なリスクを回避するには
ここまで読んで「うちのスクールにも当てはまるかもしれない」と感じたなら、一度第三者の視点から現状を整理してみませんか。
私、ロジャーはこれまで、英会話スクールやインターナショナルスクールなど国際語学教育の現場改善に携わり、講師育成やカリキュラム改善を支援してきました。
現在は、スクールオーナー・教育事業者向けに教育コンサルティングを行っており、それぞれのスクールの課題に合わせた改善策を、現場経験を活かして提案しています。
初回の60分無料オンライン相談では、
- 現在の指導方法・カリキュラムが、期待する成果につながっているか
- 入会・継続・離脱・保護者フィードバックなどのデータを活用しているか
- 保護者に対してどのように成果を見える化して伝えているか
といった内容を丁寧にヒアリングし、改善ポイントを一緒に明確にします。
また、ネイティブ講師中心の運営から脱却したいといった悩みだけでなく、
- 生徒定着率の改善をしたい
- 価格競争から脱却したい
- 保護者に対して成果の見える化を進めたい
- 他校と差別化したい
といった継続率や売上に関するお悩みのご相談や、スクールの成長に向けて壁打ちをしたいといったご希望も大歓迎です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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