
TPR英語教育(全身反応教授法)をご存知ですか?最近、ある英語スクールの見学で、少し違和感を覚えました。
導入
最近、ある英語スクールの見学で、少し違和感を覚えました。
「うちはTPRを取り入れています」
そう説明された授業を見ていたのですが——
子どもたちは、ずっと座ったまま、カードを見ているだけでした。
その瞬間、こう思いました。
「これは、本当にTPRなのか?」
TPRとは何か(親向けにシンプルに)
TPR(全身反応教授法)は、英語を「体の動き」と一緒に覚える学習方法です。
心理学者ジェームズ・アッシャーによって提唱されました。

例えば:
- “Stand up” → 実際に立つ
- “Touch your head” → 頭を触る
- “Open the door” → ドアを開ける
このように、言葉=意味=動きをセットで覚えていきます。
👉 ポイント
「理解してから話す」
なぜTPRが子どもに重要なのか
子どもは、大人のように「説明」で覚えることができません。
まずは
「聞いて理解する」
そのあとに
「話せるようになる」
これは、母語と同じプロセスです。
また、研究でも
身体を使った学習は記憶の定着を高める
ことが分かっています。
👉 動きがあると、記憶に残りやすい
でも実際の現場はどうか
多くのスクールが「TPRをやっています」と言います。
でも現場を見ると——
- 座ったままの授業
- 少しジェスチャーがあるだけ
- “それっぽい”アクティビティ
👉 これはTPRではありません。

見抜く3つのポイント
① 子どもが「指示に反応して動いているか」
→ 指示を聞いて、自然に体が動いているか
② 発話より理解が先に来ているか
→ 無理に話させていないか
③ 動きに意味があるか
→ ただのダンスやジェスチャーになっていないか
写真・動画でチェックする方法

保護者の方は、ここを見てください。
❌ NGサイン
- 子どもがずっと座っている
- 同じ動きを繰り返している
- ただ楽しそうなだけ
✅ 良いサイン
- 指示に反応して動いている
- 動きに意味がある
- 理解して行動している
👉 「楽しそう」ではなく「理解して動いているか」
まとめ
TPRは、「やっている風」では意味がありません。
重要なのは:
- 設計されているか
- 継続されているか
- 理解につながっているか

最後にひとつ。
英語教育で本当に見るべきポイントは、
「何をやっているか」ではなく、「どう機能しているか」です。
同じ「TPR」という言葉でも、
中身はスクールによって大きく変わります。
だからこそ——
見抜く力が、子どもの未来を変えます。

コメントを残す